【悪戦苦闘6時間】ハイスペック14帖機 入替工事

【悪戦苦闘6時間】ハイスペック14帖機 入替工事

今回の工事は、ハイスペック14帖機・FUJITSUノクリアをご購入いただいたT様宅(さいたま市)
既設品との入替工事でうかがいました。

◆ 工事案件 ◆

【工事日時】2020年6月20日(土)10:00~16:00
【工事場所】さいたま市
【ご購入者】T様
【ご購入品】ハイスペック14帖(冷房17帖クラス)FUJITSUノクリア(自動お掃除機能&音声お知らせ機能搭載機)

実は、双方のスケジュールの都合で、事前の下見ができていませんでした(これが痛かった!)
しかし、この機種の入替工事は通例2.5~3.0時間程度の作業――その想定で訪問しました。

早速、現場実見です。

。。。

orz

なんと、既設品は200V機種、しかも2分4分配管!
この時点で、もうお手上げです。。。

しかし、当社商品をご購入いただいた大切なお客様です。こうして現場にも来てしまっています。
もはや「やるしかない!」という心境と覚悟です。

さて、、、

既設室内機

まず、既設室内機の撤去――これはワケなく完了!

次に、既設室外機の撤去――と思いきや、ここで再び orz

カ、カラダが入らないッ!

既設室外機

ベランダフェンスと架台&室外機との間に身体が入らないのです(ポール支柱もあって尚更!)
(※ 工事担当者はおデブではありません!)

。。。

仕方ない、、、
ラック中段の室外機を撤去することに!

ところが、、、
ラックの縦バーを取り外すべく、ボルトを外すも、バーは外れないッ!
「上段室外機を載せたまま10㎝ほど持ち上げれば縦バーは抜ける!」と思いきや、
下部バーが溶接されていて、やはり抜けないッ!!

  • 誰だ、こんなの、こんなやり方で設置したのはッ!
  • 作業の汎用性や、のちの手入れのことを全く考えていない!!
  • 「とりあえず自分の工事さえ済ませちまえばOK」なんて考えるヤツの仕業だな?

……などと内心そんなことを思いながら、室外機を撤去できぬまま2時間が経過。

この日は夏日和で陽射しも強く、しかもベランダ屋根がサンルーフで暑さも程良く倍加。
少し気も遠くなり、笑いが止まらない!
むしろ、やるしかないッ! 逆にヤル気満々!!

さて、、、

室外機を固定していたボルトを全て外し、「いざ室外機を撤去するぞ!」と思いきや、
室外機が出ないッ! 出せないッ‼️(大笑)

なぜって、出るわけがありません、室外機の前にベランダフェンスが両手を広げて厳然と行く手を阻んでいるのですからッ!
しかも、縦バーは溶接で外れないため、室外機の下にも潜れない状態。

只、只々、笑うばかり!!
(「人間、困ると笑うしかない」というのは、こういうことかと実感)

単なる更新工事ですから、作業自体は大した内容ではないのです。
高所作業でもなく、屋根上作業でもなく、危険作業でもなく、特殊な作業でもなく……
いや、ベランダ作業ですから、むしろ現場環境としてありがたいハズなのです。

ですがッ! 笑ってしまうことばかり。

当初は恐縮していたお客様も、何から何まで行く手を阻むこのフェンスに対し、
「フェンス、外しましょうか?」と。(爆)

。。。

更に2時間経過、、、

(早送り)

やっとの思いで、室外機を撤去しました。

次は、既設配管4分管から3分管に管径を変更する工程です。

すると、、、またもや orz

異径ユニオンジョイントがないッ!

急いで材料屋2・3軒に問い合せ、ようやく見付けた部材を買い求めにクルマを飛ばしました。

さて、
やっとの思いで手に入れた異径ユニオンジョイントで新規配管を接続し、配管をラックの外まで延長します。
新規室外機は大きく、ラックに入れられないため、ラックの外側に室外機を設置することを了承していただきました。
これはありがたく、設置作業としてはかなりラクになります。

艱難辛苦で笑ってしまうけれど、様々なこと盛り沢山の楽しい工事です♪

そして、
室内機を設置する工程です。

まず、隠蔽配管の4分管を3分管に更新。

次に、新規室内機は12㎏とやや重量感があるため、ボードアンカ(5㎏耐荷重)を4発打って20㎏耐荷重の施工。
万全の対策を施し、室内機を設置。
配管も全て接続し、結露防止策の保温もバッチリです!

。。。

ン、アレッ? 様子がおかしいぞッ!?

な、なんと、壁のボード自体がシケで耐力がないッ!
地耐力がないッ!!
お手上げです、ありがとう \(^o^)/オワタ

壁ボード

配管接続・保温もバッチリの室内機が外れないよう、慎重に、そして泣く泣く全てを取り外し、いったん室内機を撤去します。

実際、ここまで来ると、その余りの手間から、多少不安定なのを内心わかっていながら見なかったことにして、そのまま工事完了まで突き進んでしまう業者も結構います。

その上で、下図のように、室内機の上部に3点の吊り金具を取り付け、室内機を無事に再設置。
配管も再接続して復旧完了しました。

室内機再設置

この時点で、食事ヌキの5時間経過です。
先が見えてようやくホッとできたのが15時でした (* ̄∇ ̄*)

あとは電圧変換・コンセント交換を行って試運転。
その後、真空保持&洩れなし確認後、ガスを解放し、再び試運転。

新設機は寒いくらいに冷えてくれ、お客様も大満足、喜んでいただけました。
ご購入ありがとうございました😃

。。。

片付けを終え、現場を出ると16時。

実は、次のお客様の工事が14時の予定でした。
幸い、訪問が遅れてしまうことは事前に快諾いただいていたので、2時間遅れの着工に。

それにしても、今回はすったもんだの楽しい工事でした。

さぁ、次の工事に出発だァ!!